薬膳ブログを書き始めて4年。私の体調も時の流れとともに変化しています。
この記事では、以前は無かった「気分が沈んで動けない」にフォーカスした薬膳スープについて書いています。
珍しい食材がなくても作れる、似た効能を持つスープもご紹介していますので、
40代女性、更年期かも、ウツかも?!
という方はぜひお読みください。
もくじ
40代女性の「気分が沈んで動けない」とは?
最初に私が考える「気分が沈んで動けない」について書きます。
私が考える「気分が沈んで動けない」は「明確にうつとは違う」というのを始めにお伝えしておきます。
わたしにとってのうつは、
- 本も読みたくない
- したいことがない
- 食べたい物もない
- お風呂にも入りたくない
- 行きたい場所もない
というイメージなのですが、
「気分が沈んで動けない」というのは
- 読書したいのに寝てしまう
- したいことがあるのに体が重い
- したいことがあるのに動けない
まとめると、やる気満々の心に体が付いて来てくれないということ。
決してムリする必要は無く、そんな時は
「あ、ごめんごめん。突っ走っちゃったね。ちょっと休もうか」と身体に言い聞かせて休めばいいのですが、
人生の半分を過ぎると「時間がもったいない!動きたい!」と言う時もあります。
そんな時のための薬膳スープだと思ってあなたにも楽しんでいただけると嬉しいです♪
今回は漢方薬局に置いてあるような木の皮などを使っていますが、身近な野菜で代わりに作るといいスープもご紹介していますのでぜひにー!
更年期世代の女性は生きてるだけでストレスフル!
更年期世代女性の心と体に優しい薬膳スープ♡
今回のスープはほとんどの更年期世代女性(もちろん男性にも♪)におすすめの薬膳スープです!
更年期世代はとことん「自分のことは後回し人生」を突っ走っています。
休みたくても家族が「体調悪い」と言えば病院に連れていき、
自宅のキッチンで「やっとで座ってご飯が食べられる~」と思ったら家族が「お母さん、○○はどこ?」と聞いてくる。
親戚が~、お隣さんが~、学校の先生が~、お姑さんが~…
難題を吹っかけてくる元は枚挙にいとまがありません。
そんなあなたの心と体をケアしてくれるスープです♡
薬膳の大前提
- 季節・環境・体質(体調)に合っている
- 自分自身が「おいしい♪」と思えるもの
と言うわけで今回の薬膳スープの適応は以下の通り。
- 季節:夏~初秋にかけて
- 環境:湿度が高い+ストレスが多い
- 体質:更年期。むくみがあるなど水滞
- 体調:とにかく気分が沈む!(ついでに言うと骨密度が異常に低い)。さらに育児や介護など、考えることが多いっ!
「悩みがないのが悩み」という方も
大歓迎でございます!
体調などに合わせた本物の薬膳スープを作りました!
更年期+暑い夏にピッタリの杜仲と茯苓の薬膳スープ
今回は以下の条件のもとに作ったわけですが、
- 季節:夏~初秋にかけて
- 環境:湿度が高い+ストレスが多い
- 体質:更年期。むくみがあるなど水滞
- 体調:とにかく気分が沈む!(ついでに言うと骨密度が異常に低い)。さらに育児や介護など、考えることが多いっ!
- 備考:不眠、不安、動悸、腰のだるさなど40代ならではの症状にお悩みの方に良いです。
このスープを頂くと、「気分が沈んで動けない」がかなり改善されるはずです!
実際に私はこちらのスープをお昼に頂いた後、その日の夕方~就寝まで無事に動けました。
更年期ってね、日によって気分も体調も変わるので「翌日は元気でした!」とかもよくあるんですが、やっぱりケアって大事です!
材料、作り方は以下の通りです。
杜仲と茯苓の薬膳スープ 1-2人分
【材料】
杜仲(とちゅう) 8g
茯苓(ぶくりょう) 8g
クコの実 約10粒
豚肉かたまり 100g強
山芋 適量
白きくらげ 適量
塩 適量
杜仲と茯苓の薬膳スープ 1-2人分
【作り方】
- 杜仲と茯苓は水でさっと洗いゴミを落とす
- 土鍋に500㎖のお水を入れる
- 杜仲、茯苓、その他の材料を入れる
(その他の食材は食べやすく切る) - 最初は強火で沸騰したらアクを取る
- その後は20-30分ほど弱-中火で
- 500㎖の水が約半量になればOK!
- 最後に塩で味つけて完成♪
作り方は要するに、材料を全部入れて、
⇩土鍋いっぱいに入った500㎖が
⇩中~弱火で30分。だいたい半分になるまで
煮ればOK!というシンプルさ!!!
肝腎に作用する杜仲と湿を取り除く茯苓
肝と腎を癒す杜仲(とちゅう)
上の写真は杜仲(とちゅう)。樹皮を乾燥させたものです。
人間が生きていく上で欠かせない「精」を作り出す「腎」をケアします。
腎をケアすることで、アンチエイジング、認知症予防、甲状腺の病気などの予防につながります。
杜仲は同時にストレスに弱い「肝」もケアします。
ストレスがたまっているのに「肝」をケアしないでいると、体の中の気・血・津液、全てが滞り様々な不調につながります。
滞りは諸悪の根源
ほんっとうに要注意です!
心と脾を癒し不要な水分をデトックスする茯苓(ぶくりょう)
上の写真は茯苓(ぶくりょう)。傘はないけどキノコのようなもの。地中に生えています。
茯苓は平性の食べ物で、私たちの体を冷やしも熱しもしないので安心して食べられます。
私のように脾が弱く湿が溜まっているタイプ(水滞)には欠かせない中薬です。(わたし、九星気学で鑑定しても脾が弱りやすいんですよねぇ)
私のパニック障害が改善されることも期待してスープを作るときはよく入れています。
クコの実は肝と腎を潤します
写真に写っている小さい赤い実。こちらがクコの実です。
クコの実も杜仲と同じように肝と腎をケアしてくれます。さらに秋に弱りやすい肺も。
見た目も可愛く食欲アップさせてくれますし、お菓子やデザートにもよく使われますね。
食事を見た目でも楽しむ。薬膳はそういった「心の動き」も大切にします♡
最強の豚肉と最強の山芋です
豚肉には補陰という効能があります
豚肉にある補陰(ほいん)と言う効能。これは「陰を補う」という役割があるという意味なのですが、
この「陰」は現代女性はとても失われやすいものなんです。
「陰」があなたの体から少なくなると、不眠、ほてり、のぼせ、いらいらなどの症状が出て来ますよ!さらにひどくなる前にケアしましょう!
スーパーで買える普通の山芋は実は最強
山芋単独の写真が無くてすみません。
なんの変哲もない、普通の山芋を普通に向いて洗って切って土鍋に入れただけです。
でもね、山芋は漢方薬にも使われるほどすんばらしい食材!毎日でも食べて頂きたいぐらい。
じゃがいもと比べて火が通りやすいので忙しい主婦にはお助けアイテムです。
ただし、痰が多い時には控えた方がいいとされています。ゴホゴホと咳をしている時にとろろは止めた方がいいという事です。
晩夏から秋に積極的に食べて欲しい白きくらげ
白きくらげについてはこちらをお読みいただけると嬉しいです!
>>鼻水、から咳、便秘は乾燥から。「白きくらげで」で養生して防げ!
もし杜仲と茯苓が手に入らなかったら?!
とはいえ、杜仲と茯苓はあまり手に入りません。そういう時には何がお勧めなのかというと、
どうやら北海道で有名な石狩鍋が近そう。
ポイントは鮭としめじです。定番の春菊をほうれん草やキャベツにするとさらに更年期女性のためのスープになります。
心の不調も食べ物で良くなります!
まとめ:医食同源!
今回の杜仲と茯苓を使ったスープはいかがでしたか?
今回は運命と言うか幸運にも茯苓と杜仲が手に入ったので薬膳スープを作る事ができました。
もし手に入らなくても石狩鍋と言う強い味方になるスープがあります。
たまに食べる特別な杜仲と茯苓のスープもいいですが、日頃たべる石狩鍋のような身近なお料理も私たちの体を作ります。
更年期症状が重くなる前に!
「あれ?もしかして更年期?」
「気分が沈んで動けない」と言う時に、ぜひ試してみてくださいね。
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